今回は「OUTPUT読書術」を読んでみました。
最近良く耳にする「自己肯定感」。なぜこんなに今ピックアップされ、関連した書籍が多くなっているのでしょうか。
SNSが発達し、他人と自分を比較してしまう機会が増え、それに伴い自信を無くしてしまう。人は喜び、悲しみ、怒り、嫉妬・・・いろんな感情を持ちながら日々を過ごし、社会という大きなものに多大なストレスの影響を受けながら葛藤し悩みます。
そんな中でも自分の感情をコントロールして、より生きやすく、より悩まずに前を向いていたい。そんな人たちが行きつく先が「自己啓発本」だと思っています。
何万、何十万と種類のある書籍の中にきっと自分の求める答えがあるかもと思ってしまうからです。
~読書から学ぶ~
本を読むことの意味
パフォーマンスの向上
良質なビジネス書では、その道の専門家が長い時間培ってきた知見やノウハウを得ることが出来ます。そしてネットの情報とは異なり、厳しい編集チェックを受けている為内容も精査されており情報の媒体としても信頼性が高いです。
本を読むことで学び、行動し、成果に繋がれば、その体験が自信になります。そしてその自信が次のさらなる大きな成果へと繋がっていきます。つまり、本を読むことは、「その後の人生のパフォーマンスを高めるためのエネルギーを供給してくれる」のです。
人生のリスクを最小化してくれる
健康、仕事、お金等人生には大小様々なリスクが存在しています。しかし、その中には知識によって回避できるリスクも数多く存在します。本は、先人たちの成功体験・失敗体験、あらゆるシチュエーションでの解決策がちりばめられている人生の説明書のようなものです。つまり、あらゆるリスクに立ち向かうための「免疫」を作ってくれる存在が本というわけなのです。
人生を心から楽しませてくれる
本には様々なジャンルがあり、そこから得られた知識が自分自身の人生を豊かに彩ってくれます。スポーツの知識や時代背景、各国の状況を知ればオリンピックの全ての競技が自分にとっての関心の的になります。お金や政治、予測される10年後の日本や世界の状況についての知識が得られれば、ふとしたニュースの話題でも自分なりに考えてみたり、新しい挑戦に踏み出す活力になるかもしれません。つまり、本は何歳になっても人生を楽しむための「栄養」を与えてくれるものなのです。
本の持つ力
コスパ最強の自己投資
人生というタイムリミットがある中で私たちは生活をしています。
そのなかで「本」は、洗練された情報をたかだか1000~2000円程度で手に入れることが出来る代物です。本を読むことは明らかにローリスクですので、自分の考え方・行動次第ではハイリターンが期待できます。
たとえ選んだ本が外れでも、失う時間は数時間、失うお金も数千円で済みます。しかし、読書によって得られるリターンは、自分の知識幅の増幅、思考力・読解力のといった日常生活に役立つ力など多く存在します。
メンタルコントロール
世の中にはありとあらゆる悩みに関連して書かれた本があります。私は誰かにふらっと相談するように、何かの本にふらっと救いを求めることがあっても全然いいと思っています。
「ビブリオセラピー」という言葉をご存じでしょうか?「人々が抱える問題の解決を本で援助する技法」のことを指しています。実際にメンタルヘルス問題を持つ患者に対して、本を処方することで心の手当てを行います。これは昔から似たようなことが行われており、書物によって心の救済を求めることは歴史的にみても普遍的なものなのです。
考え方を変えれば、悩むという行為は悩むための時間があるから生まれることであって、読書を日常的に行うことで「思考する時間」を増やせばおのずと悩む時間が減るという考え方も出来ます。時には悩むことも大切ですが、いくら悩んでも解決しないことで世の中は溢れています。どうせなら有効的な時間の使い方にシフトしていきませんか?
読書に関する3つの誤解
すべて読む必要はない
すべて理解する必要もないし、覚える必要もありません。無理して勿体無い感情で本を読んでしまうと、もういいやとなってしまうのは必然のことです。ここで大切なのは、自分が食べたい分だけ食べるというように適量を守ることです。
私はビジネス書であれば必要なとこだけ、かいつまんで読んでいますし、小説であれば想像を膨らませながら味わって読んでいます。もちろん全く無理はしていません。
多く読めば良いわけではない
多読=ダメなわけではありませんが、多読することを目的にしているのならば「読書」という行為に対しては本末転倒です。
あくまで自己投資のための読書、楽しむための読書が目的なので、今自分は何を読みたいのか、どんな情報を知りたいのかを考えた上で選書していけば自ずと良本を選ぶ確率も高くなってきます。読書も有限の時間の中で行う行為なので、よりよい読書ライフにしていきたいものです。
早く読めば良いというわけではない
その本の伝えたい重要箇所、自分にとって必要な箇所を切り取って吸収していくことが大切です。
もちろん、こちらも早く読むのがダメなわけではなく、この本の目的が、たくさんの本を速読して身につけることができない人に対しての再現可能な方法を届けることにあるからです。
「多読」・「速読」は方法であって目的ではありません。何のために本を読み、どう活かしていきたいかという目的が先決であることを忘れてはいけません。
なぜ多忙な人ほど読書をするのか
読書は食事のようなものです。毎日食べる食事が自らの体を形成していくように、積み重ねた読者の、「行動」や「人格」などの自己形成をしていくのです。
ではなぜ、多忙な人ほど読書をするのか?
それは、誰よりも時間に対して飢えを感じているからです。
有限の時間の中で効率良くどう知識を吸収していくのかを考えていくと納得できます。
自分以外の誰かが積み上げてきた知見を1500円程度で買って、1週間で自分の知識に変えていく。こんなに効率の良いことはありませんし、毎日この行為を行えば、読書してない人に比べてどれだけ膨大な量の知識を得られるかは一目瞭然なのです。
本の内容が脳に蓄積されていかない理由
興味関心がない本だから
そもそも仕事に必要な勉強とかではない限り、読書をする上で興味・関心のない本を選ぶ必要はありません。興味があるテーマを掘り下げていけば自然と広がっていくものです。
本の難易度が高すぎるから
いくら興味があることとはいえ、自分にとって難しすぎる内容だと理解が追いつかず、いずれ苦しいと感じてしまうようになります。繰り返しますが、読書は食事のようなもので行うべきだと考えているので、私は無理のない程度で理解が追いつく本を読むべきだとおもいます。ただ、時には難易度の高い本に触れていくのも大切だと思いますので、その辺のバランスは自分で調整していくのがいいかもしれませんね。
集中力が切れた状態で読んでいたから
これは読書だけではないですが、そもそも集中できない環境で読書はしない方がいいですよね。リラックスできる場所で集中して読む、本の内容を吸収して行動に移してみようと言うこういったこの流れが読書の楽しさをさらに倍増させるわけですからね。
アウトプットの可能性
ここまでは「インプット」に重きを置いた視点でしたが、ここからは「アウトプット」に視点を変えていきます。
まず私が思うに、アウトプットはインプットよりも難しい作業だと考えています。
例えば、学校で習ったことを他人に教えるためには、自分が理解して問題を解く時よりも数倍の理解がないと言葉にできないからです。
ほかにも、ダイエット本を読んで頭では分かっていても、実際に行動ができない人が多いのは皆さんも想像がつきやすいと思います。
アウトプットに必要なことをご紹介していきたいと思います。
インプットした情報の整理を行う
読んだ本について誰かに話す時に、整理もせずに要点を伝えることはできません。また、整理をすることで自分の頭の中の知識の本棚も整理されていきます。
インプットした情報の理解
もう一度仕入れた情報を自分の中に落とし込むことで、アウトプットもしやすく、より自分の知識として詳細に残るようになります。
インプットした情報の編集
自分の中だけで理解していても、誰かに伝えるための文章にできないとそれは意味がありません。この作業が入ることで、本を読む段階で、誰かに伝えるための表現を学んだり、重要箇所をどう自分の解釈で伝えていくかを考えながら読むことができます。
インプットした情報の出力
個人的にこれはモチベーションの話だと思っています。「ブログに書きたい」、「誰かに伝えたい」、「共有したい」と思うから余計に本を読むのが楽しくなるわけです。インスタでおしゃれな写真を載せたいと思うから、写真を撮る技術やテクニックを磨いたり、肌をきれいにしようと努力したりして副次的な力を自然につけることができるのです。
私の場合もこのようにブログに記事をアップする前に情報を整理して、要約してから、記事を書いています。
実際仕事では、上長に「文章が読みやすくて理解しやすい」と言われ、個人的には要約力も伝える力も同時に身につけることが出来たと実感しています。
「OUTPUT読書術」で身につく3つの力
こちらの本「OUTPUT読書術」は、内容のインプットだけではなく、アウトプットという負荷をかけることで特に3つの力をつけることができると伝えています。
わかりやすく説明する力
前に伝えた、情報の整理・理解・編集・出力を何度も繰り返すことで伝え方の技術が身に付いてくるようになります。
トレーニングはどう言った形でも構いません。今日の1日の出来事を「自分向け」に言葉にして書き出してみる、今読んでる本の内容を友達に伝える程で言葉でまとめて書き出してみるなどです。
次は身近な人物数人に、次は職場の先輩や上司などに、次は取引先のお客様にと言った感じで難易度を少しずつあげていくことでより強度が増していきます。
コミュニケーション力
インプット→アウトプット→脳に定着→相手に合わせたより柔軟なコミュニケーションが可能に。と言ったように、本の知識がコミュニケーション内容の深さを作り出してくれます。
構造化する力
複雑で難しい文章を細かく区分けして自分なりに理解するのに役に立ちます。世の中に溢れる数多の情報を自分の言葉で落とし込む。
「選書」を学ぶ
OUTPUT読書術を実践するための選書術に関しても触れておきます。
選書方法は主に下記の2つです。
①自分の目的を最優先する「投資家的選書」
②自分の知的好奇心を最優先とする「直感的選書」
今回「投資家的選書」に重きを置いて見ていきます。
重要なのは下記の3つです。
自分が理解できる内容であること
信頼性が高いと判断できる根拠があること
経年的に価値が下がりにくい内容であること
3つの条件が揃わなくとも、2つあるいは1つの条件が当てはまる本を買うべきです。
そして、何のためにその本を読むのかの「目的」を忘れはなりません。
ブックメディアの有効活用
最後に、この本で紹介されているブックメディアを紹介します。ちなみに、ブックメディアには本の紹介サイトや本の要約サービスなどがあります。
flier(フライヤー)
一冊10分で読める本の要約を提供してくれる時短読書サービスです。スマホ一つで本の要約を読めたり、音声機能で聞き流しが出来ます。
また、こちらは個人的な紹介になります。
YouTube Premium
「広告無し」「バックグラウンド再生」「動画の一時保存(オフライン再生)」「YouTubeMusic」「ピクチャインピクチャ機能」の利用が可能です。
月額¥1,180
「YouTube Premium」は私の超おすすめサブスクです。私自身がYouTubeのヘビーユーザーなので毎日いろんな動画を見たり聞いたりしているのですが、中でも「広告無し」「バックグラウンド再生」は圧倒的に利用価値があります。
毎日通勤している時や電車移動の時など、YouTubeで配信されているたくさんのラジオチャンネルのコンテンツや、今勉強したいものの動画、書籍の要約チャンネルの動画などを聞き流しています。そしてYouTubeのいいところがそのいくつものチャンネルからいろんな動画が毎日投稿されるので、供給のスピードの方が上回り待ち状態になることもありません。
さらに最近では、動画の切り抜きが流行っているため、知りたい情報や気になる短時間の動画を再生リストに入れておけば自動再生機能で次々に再生してくれます。もちろん集中したい時のカフェBGMは本を読む時や作業時にも流し続けていますし、就寝前にはリラックス音楽もバックグラウンドで流しています。
今となっては生活になくてはならない存在となるほど活用しまくっているので、これを月額1000円ちょっとで利用できるのはメリットしかありません。また、音楽もYouTube Musicでしか聞かないのでこれ一つで事足ります。
最後に
「読書」がもたらす効果は絶大で、それが趣味になればなおさら素晴らしいものだと思っています。そんな読書をより良く活用して、自分の成長の糧にしていく。こんなコスパの良いものをもう無視するわけにはいきませんね笑
読書が好きな私が、少しでも読書が苦手な人に読書の良さを伝えられたらなと常に思っています。みんなが本を読めば、より豊富なコンテンツが世に出回り、どんな人とでも話に花が咲く。こんな良循環が来ることを願っています。
読書が好きな方はより読書を活用し、読書が苦手な人も是非1冊だけ本を手に取ってみてください。その本がこれからの人生を大きく変える運命の一冊になるかもしれません。
では、また👋